【衆院選】自民裏金問題で注目も過去2番目に低い投票率 専門家「有権者が政治にあきらめ」 鹿児島
鹿児島テレビ
鹿児島県内では自民党公認候補が1勝3敗という結果になった今回の衆院選ですが、投票率は過去2番目に低い数字でした。 専門家は有権者が「政治にあきらめている」と警鐘を鳴らします。 行政法が専門の鹿児島県立短期大学山本敬生准教授は、保守王国鹿児島での自民党敗北をこう分析します。 鹿児島県立短期大学・山本敬生准教授 「鹿児島では裏金議員が1人もいない。それにもかかわらず自民党が1勝3敗となったのは保守王国では考えられない。それだけ裏金問題に対する政治不信が強かった。『裏金で楽をしているくせに庶民の生活が苦しい時には有効な策を講じてくれない』それが連動してこういう結果につながった」 自民党への逆風が全国ニュースでも取り上げられ、注目度が高まっているかにみえた一方で、投票率は53.49%と、前回より4.22ポイント下がり1946年以降、過去2番目に低い数字でした。 山本准教授 「これだけ生活が苦しい状況が何年も続いているのに政治家が解決してくれない。選挙に行く気力さえなくなるくらい政治に諦めている」 今回の衆院選で過半数を獲得できなかった自民・公明。 今後は立憲を中心とする野党が連立を組む可能性もあると、山本准教授は指摘します。 山本准教授 「今回野党の連立政権ができた場合、各党がバラバラで意思形成がうまくいかないと、深夜まで議論しているところが報道される可能性が高い。その場合、意思形成過程がガラス張りとなるので、国民にとってわかりやすい政治になるのでは」
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