茨城県知事、10月に訪韓 旅行割PR ゴルフ中心、観光誘客
茨城県の大井川和彦知事は10月3~5日の日程で韓国を訪問し、観光誘客のトップセールスを行う。現地の旅行会社と連携に関するMOU(覚書)を取り交わし、現地のメディア会見で県独自の旅行割をPRする。県は、韓国各地の屋内ゴルフ練習設備「スクリーンゴルフ」に広告映像を流す「ジャック広告」や旅行博での集中プロモーションも合わせて展開。ゴルフ客を中心にインバウンド(訪日客)の取り込み拡大を狙う。大井川知事の訪韓は初めて。県が26日、発表した。 大井川知事は3日にソウルへ出発。4日にオンライン旅行(OTA)大手の「インターパークトリプル」とMOUを締結する。県が観光に関する情報を提供し、同社が旅行商品の企画立案やプロモーションを進める。同社は訪日旅行に強く、航空券販売で同国トップの実績がある。 メディア会見では、大井川知事が茨城県での宿泊費や交通費を助成する旅行割「コモンいばらき」を自らPRする。1泊当たり約5000円を割り引くほか、空港からの送迎バスやタクシー料金の一部を補助。10月から来年2月までの5カ月間で、韓国から訪れ県内に宿泊した客の数として、延べ2万人の目標を掲げる。 ジャック広告は1カ月間、各地のスクリーンゴルフ約2700店舗でPR映像を放映。練習するゴルフプレーヤーに効果的にアピールする。同4~6日にソウルで開かれる旅行博でも、同事業と茨城県観光の魅力を伝える。 2023年度に韓国から訪れ県内に宿泊した客の数は初めて2万人を突破し、過去最多となった。このうち9割をゴルフ客が占め、県は韓国を観光誘客の重点市場に位置付けている。 県観光誘客課は「茨城県への関心を高め、誘客まで一気に結び付けて、茨城県観光の振興を一層図っていく」としている。
茨城新聞社