シュートストップは「いまだに彼が一番凄い」。レジェンド南雄太が期待している日本人GKは?「代表に戻ってレギュラーになってほしい」
「最後のところで止められるかが勝負を分けると思う」
GKの引退試合はJリーグ史上初だ。12月21日に南雄太氏の『Yuta MINAMI Farewell Game』がNACK5スタジアム大宮で開催された。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 現役時代は柏、熊本、横浜FC、大宮でプレーした南氏。1998年にプロデビューし、2023年に引退。J通算666試合出場はGKとして歴代最多の数字だ。 文字通り“レジェンド”の晴れ舞台には多くの盟友が集まった。「YUTA FRIENDS」と「BLUE LEGENDS」が激突した試合は、90分で10-10、PK戦は4-2で決着し、「YUTA FRIENDS」が勝利した。 試合後の会見で様々な質問に応じる南氏に、「期待している日本人GK」を尋ねると、「みんな期待していますけどね、若い選手は特に。良いキーパーがいっぱいいますし」と答えたあと、29歳守護神の名を挙げた。 「他のメディアにも言ったことがあるんですけど、僕は中村航輔が大好きなので。彼にもう一回、代表に戻ってもらって、レギュラーになってほしいなという思いはずっと持っています」 柏の後輩でもあり、思い入れはあるのだろうけど、何よりも中村の実力を認めている。 「シュートを止めるってことに関しては、いまだに彼が日本では一番凄いと思っている。結局、最後のところで止められるかというのが勝負を分けると思う。そういうキーパーを僕は評価というか、良いキーパーだなと思っています」 現在はポルトガルのポルティモネンセに所属し、欧州で研鑽を積んでいる中村。日本代表からは少し遠ざかっているが、南氏は「すごく好きなゴールキーパー」と繰り返し、「もう一回、代表に復帰して、鈴木(彩艶)君とかとレギュラー争いをしてほしい」と期待を寄せた。 取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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