NBAグローバルアカデミーを経て今秋よりNCAAディビジョン1にチャレンジする川島悠翔、目標はロス五輪代表とNBAプレーヤー
進学先を紹介してくれたのはあの日本代表選手
――シアトル大に進学することになったきっかけをうかがえますか? 2月のアジアカップ予選が終わってから少ししたタイミングで、ホーキンソンさん(ジョシュ・ホーキンソン)に進学先を相談したときに、シアトル大のコーチを紹介していただきました。話をし、プレーを見てもらい、「ウチに来てほしい」と言っていただきました。他にも候補はいくつかあったんですが、シアトル大が一番熱心にオファーをしてくれたし、アカデミーのコーチからも「行ったほうがいい」とアドバイスを受けたので、コミット(入学するという意思を表明)しました。 ――ホーキンソン選手からの紹介とは驚きました。日本代表としてはアジアカップ予選のグアム戦でA代表デビューを飾り、オリンピック前の強化合宿メンバーにも招集されたわけですが、日本代表の選手たちと一緒にプレーする機会が増えたことについてはどう感じましたか? まずはうれしかったですね。知っているいろいろな選手たちとコミュニケーションを取れたり、バスケができて楽しかったです。とにかくうれしかったのが一番、アジアカップでメンバーに入れたことも自信に繋がりました。 ただ、練習中にトムさん(トム・ホーバスヘッドコーチ)から「ヒュー(渡邉飛勇)とカワマタ(川真田紘也)とユウトはノンシューター(アウトサイドのシュート力がない選手)だから…」みたいなことを言われて、「はぁオレか、マジか……」って落ち込みましたね。それからは「ここは自分が打つべきところなんだろうか」とか迷ってしまうようになって、オリンピックの選考の時も判断が遅くなってあまり良いところを見せられませんでした。自信を持って「いや、俺ノンシューターじゃなくて打てるよ」って言える実力を身につければ、しっかりA代表に名を連ねられるようになるんじゃないかと思います。 ――今後の夢、目標を教えて下さい。 NBA選手になることです。サイズやプレースタイルが似ている渡邊雄太選手を超えていけるように頑張りたいです。あとはロサンゼルスオリンピックの代表メンバーに入ることです。 (パリ大会で)先にオリンピックに行った晶(熊谷ジェイコブス晶)は仲が良いのですが、すごく意識していて、励みになる存在でもあります。あとは、大濠でずっと一緒にやっていた湧川選手(湧川颯斗)とも、代表でまたプレーしたいと思っています。
青木美帆