中学2年から70年、82歳で日本百名山を制覇 福島県喜多方市のエーデルワイス山岳会長・井上普さん
福島県喜多方市のエーデルワイス山岳会長の井上普さん(82)は10月30日、群馬県の赤城山(1828メートル)に登り、中学2年で登った磐梯山から約70年をかけて日本百名山登頂を達成した。「年齢との戦いもある中で、達成できてほっとしている」と振り返った。 高校2年の時に教師に誘われて飯豊山に登った際、周囲の景色や山の独特な雰囲気に引き込まれた。進学した福島大では山岳部に入部し、市職員となった後も登山を続けた。本格的に登山を再開した65歳の時、飯豊山で75歳以上の高齢の登山者と出会い衝撃を受けた。「いつまでも元気に登り続けたい」と気が引き締まり、40近くの山を共に登ってきた故鵜名山不二男さんが目指していた百名山達成を目標として掲げた。 一日1万歩のウオーキングを欠かさず、体力と筋力を維持に努めている。2010(平成22)年に登った長野県の蓼科山(2531メートル)でのれんを見つけてからは山限定のバッジ収集に取り組み、次なる目標は百名山全てのバッジの制覇だ。「続けられる限り、山に登り続けたい」と意欲を語った。
(会津版)