2024年の新馬戦が開幕 ヤマタケ記者&坂本達洋記者の注目は例年重賞クラス誕生の東京芝マイル戦
今週末いよいよ始まる2歳新馬戦は、POG担当のヤマタケ(山本武志)記者と坂本達洋記者が最新情報を「新馬トーーク」。 【データで見る】エンブロイダリーの血統、戦績 ヤマタケ(以下「ヤ」)「今年も2歳戦が始まるなぁ。東は紛れの少ない東京開催で例年、いきなり素質馬が出ている気がするかな」 坂本(以下「坂」)「開幕週から熱いですよね。特に芝マイルは過去にステルヴィオ(17年)、グランアレグリア(18年)、サリオス(19年)などのG1馬が勝ち上がり。昨年のシュトラウス、私イチ押しのボンドガールも重賞戦線を盛り上げましたよ」 ヤ「今年も注目馬は出てくるの?」 坂「2日(牝馬限定)に登場するエンブロイダリーです。3月に新規開業の森一調教師が『バランスの取れた体形で、馬格があります。調教ではいいフットワークを見せてくれて、素質は高いです』と高評価。3代母にビワハイジがおり、一族には名牝ブエナビスタをはじめ活躍馬が多いんですよ」 ヤ「お父さんは新種牡馬のアドマイヤマーズか。現役時代は最優秀2歳牡馬になったし、早い時期から怖いよね。それでも改めて見渡してみると、今年の新種牡馬の“エース”はサートゥルナーリアかな。母シーザリオ、兄エピファネイアの血統背景も大きいと思う」 坂「あと、ナダル産駒の評判もいいんですよね。現役時代はダートG1の勝ち馬ですが、『軽さがあって芝でも』とよく耳にします」 ヤ「今年の西は阪神ではなく、京都からになるけど、開幕戦は例年通り芝マイル。面白そうなメンバーです」 坂「そのなかで注目しているのは?」 ヤ「今年のダービーに5頭出しだったキズナ産駒の激突が熱そう。橋口調教師が『スピードがあるし、完成度が高い』と期待するダノンフェアレディ(牝)も捨てがたいけど、ここは松下厩舎のショウナンザナドゥ(牝)。姉に重賞勝ち馬のミスエルテがいて、セレクト当歳セールでは1億8500万円がついた注目馬。松下調教師は『軽いし、センスの高さを感じる』とほれ込んでいる。池添騎手もかなりの手応えらしいぞ」 坂「やはり、この時期に賞金を加算できると夏に成長を促せるし、余裕を持って秋のローテを組めますからね」 ヤ「西はこの後も変則日程で、次は小回りの小倉。広い京都のうちに期待馬が多く出るんじゃないかなと思う」 坂「今年も序盤から目が離せませんね!」
報知新聞社