善光寺で餅つき、年越し準備 「来年は気持ちが明るくなる年であって」と願い込め 長野
善光寺(長野市)の宿坊「随行坊(ずいぎょうぼう)」で21日、年末年始に本尊の善光寺如来に供える「お飾り餅」をつく行事があった。22日深夜から23日未明にかけて行われる善光寺如来の年越し儀式「御越年式(ごえつねんしき)」で使う「おからこ」も作った。浄土宗一山(14坊)の住職らが息を合わせてきねを振るった。 【写真】善光寺の御越年式(2023年)
もち米約60キロを用意。住職らは般若心経を唱えると、きねを手に湯気が上がるもち米を交代でついた。お飾り餅は直径50~20センチの大小五つの木枠に入れて固めた。大みそかから来年1月8日まで供える。おからこは餅を小さく切り分けて丸め、150個ほど作った。御越年式で境内の四方に供える。
正月行事を取り仕切る「堂童子当役(どうどうじとうやく)」の若麻績牧生(わかおみぼくせい)・随行坊住職(42)は「行事を経て、皆さまに力と活気を分け与えたい。来年はみんなの気持ちが明るくなるような年であってほしい」と願った。