三菱電機が低電流領域向け投入、「SiC半導体モジュール」新製品の性能
三菱電機は炭化ケイ素(SiC)の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)パワー半導体モジュールの新製品2製品の販売を始めた。鉄道車両の補助電源装置や小容量の駆動システムなど、低電流領域に展開する。価格は個別見積もり。 【写真】三菱電機の「SiC半導体モジュール」新製品 同社は3月に鉄道車両の駆動システムや直流送電など、大型産業機器向けの製品を発売。今回新たに低電流領域領域向けの製品を展開し、産業機器向けのインバーターの対応領域を拡大する。同製品はスイッチング損失を従来製品と比べ低減。同社の従来製品と比較して、SiCパワー半導体モジュールで約54%減、シリコンパワー半導体モジュールで約91%減と効率化した。 同社はSiCパワー半導体への投資を進める。熊本県菊池市に建設中のSiCパワー半導体の工場新棟の竣工を前倒し、2025年9月にすることを発表している。