中国船が2回領海侵入 尖閣周辺、日本漁船2隻追う
第十一管区海上保安本部によると、20日午前と午後の2回にわたり、尖閣諸島(石垣市)周辺海域で機関砲らしきものを搭載した中国海警局の艦船が領海侵入し、日本漁船2隻に接近する動きを見せた。中国艦船が尖閣周辺で領海侵入したのは7日以来で、今年19日目。 午前8時45分ごろ、「海警2202」が大正島南東で領海侵入し、周辺を航行していた日本漁船(10㌧、1人乗り)に接近。その後、漁船の動きに合わせ11時17分ごろ、領海を出た。 午後4時54分ごろには「海警2501」が大正島南東で領海侵入し、周辺を航行していた別の日本漁船(17・78㌧、2人乗り)に接近。また午後5時22分ごろ「海警2202」が久場島南東で再び領海侵入し、同様に日本漁船を追った。この日本漁船は、午前中に尖閣周辺を航行していた漁船と同一。 海保がそれぞれの漁船の周辺に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保している。 尖閣周辺の領海外側にある接続水域では、この2隻のほか、いずれも機関砲のようなものを搭載した「海警2201」「海警2103」が航行している。尖閣周辺で中国艦船が航行するのは182日連続。連続航行日数の最長記録を更新した。