映画『ラストマイル』が公開!今最もアツい女性チームが語る「お互いのすごいところ」は?|CLASSY.
「難しい!」という時も「どうすればできるか?」を考えています
塚原:0から生む作業は野木さんしかしないけれど、本当に寝ないで頑張っているので、偉いなと。野木さんを見ていると、この人も自分を追い込んでいるから私も頑張ろうと思える。 野木:私は寝てます。40歳過ぎたら寝ないと無理です(笑)。私が尊敬しているのは塚原さんの実現力。どんなに時間がなくても、ハイクオリティなものを出してくる胆力がある。新井さんはいつも細やかに見ていて、決して現場の空気を悪くせず、空気を作るのが上手。それってすごく大事なことで、人間関係の潤滑油というか、全身潤滑油みたいな人! 新井:「ですよね~」で生きてきました(笑)。怪物のようにとんでもないことを言う人ばかりなので、鍛えられました(笑)。 野木:私も塚原さんもそれぞれ言うこと聞かないので、大変だろうなとは思う。 新井:野木さんは細かく言うよりも「もっとこういうのが見たい!」とざっくり伝えるのがいちばんいい気がしています。こちらの要望を実現してくださる。 塚原:うん。「よく考えたな、こんなこと」と驚かされます。 野木:「そんな注文無茶だよ!」と言いながら「一応考えよう」というところはある。逆に「いらない」と言われても「これは必要!」という時は譲らない。でも塚原新井の2人が同じ意見の時は、さすがに「そうかな?」となる。それでもまだ粘るけどね。 新井:脚本の内容が難しいと感じた時、難しくならないためにはどうすればいいか?と考えるのも私の仕事だと思っています。 【写真右】脚本家・野木亜紀子さん 脚本家。映画の脚色作品に『罪の声』『アイアムアヒーロー』『犬王』、ドラマのオリジナル作品に「アンナチュラル」「コタキ兄弟と四苦八苦」「MIU 404」「フェンス」など。「獣になれない私たち」で第37回向田邦子賞を受賞。 【写真中央】監督・塚原あゆ子さん ドラマ演出家・映画監督。映像制作会社TBSスパークルで話題作のドラマ演出を多く手がけ、ギャラクシー賞をはじめ受賞多数。近年の代表作は「最愛」「下剋上球児」など。「わたしの幸せな結婚」など映画監督としても活躍。 【写真左】プロデューサー・新井順子さん ドラマ・映画プロデューサー。TBSスパークルで数々の賞を受賞した「最愛」をはじめ、塚原監督とも多くのヒット作を制作。近年の主なプロデュース作品に「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「下剋上球児」など。