新小結・大の里が首位タイの2敗堅持 「思い切って前に出ることを考え」勝ち越し 11日目は大関・豊昇龍戦
◆大相撲 ▽夏場所10日目(21日、東京・両国国技館) 新小結・大の里(二所ノ関)が初優勝に向けて首位タイの2敗を堅持した。立ち合いで幕内・豪ノ山(武隈)をかち上げると、一気に前に出て押し倒した。突き押しが得意な相手のお株を奪う会心の相撲に「思い切って前に出ることだけを考えていた」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。 新入幕から3場所連続での勝ち越し。場所前から給金直しを目標に挙げており、「よかった」と安どした。9日目の幕内・平戸海(境川)戦では立ち合いで踏み込めず、連勝が6で止まったが「昨日の反省を生かせた」と気持ちを切り替えて臨んでいた。 八角理事長(元横綱・北勝海)は「よく踏み込んでいる。やることがわかっている」と評価した。11日目には過去2戦2敗の大関・豊昇龍(立浪)と対戦。ここまで1横綱2大関を撃破してきた23歳は「まだ対戦相手は確認していない」と多くは語らず。難敵を撃破し、初賜杯を引き寄せる。
報知新聞社