「弱さの自認」からの出発 "全員がナンバーワン" 全国大会へ挑む日本航空高女子サッカー部 山梨
29日に兵庫県で開幕する全日本高校女子サッカー選手権。山梨代表の日本航空にとって、約1年半遠ざかっていた全国大会です。自らの弱さを見つめ、急成長を遂げたチームを取材しました。 【写真を見る】強力サイドバックが武器!全国大会に挑む日本航空女子
練習場は大きな声が響き、活気に満ちています。
小池彩華主将 「全員でその舞台に立てることにうれしさを感じている」
全国大会常連の日本航空ですが、1年半もの間、全国の舞台に立っていません。 2023年の選手権関東大会は1回戦敗退。2024年6月の関東大会も初戦で敗れ、4年ぶりに全国高校総体(インターハイ)切符を逃しました。 堀祥太朗監督も、現在のチームに危機感を抱いていました。
堀監督 「(個の)力は非常に弱い、というのが率直な印象だった。先輩たちは大きなエネルギーを持っている子たちが多かった。そこに隠れているというか、どうしても表に出ていけないぐらいの選手たちだった」
インターハイ切符を逃した8月以降、チームは自らの弱さに目を向け、さまざまな変化を求めてきました。 まず着手したのが、コミュニケーションの改善。
小池主将 「夏の前まではあまりチームとしてコミュニケーションがとれなかったが、合宿などを通してコミュニケーションをとるように意識して練習してきた。今ではプレーをする上でも意見を交換する場が増えた」
緊密なコミュニケーションはプレーに大きく作用。選手同士で声を掛け合い、立ち位置やプレスのかけ方をピッチ内で修正しました。
小池主将 「自分たちの強みは前線からアグレッシブに守備して攻撃につなげるところ。前からプレスをかけていい攻撃につなげるようにするために、ポジションを変えながら自分たちの良さを出せるようにピッチの中でできるようになったのではないか」
■"みんなナンバーワン" 強豪校にも勝利
攻守の鍵を握るのは、左右のサイドバック。 右サイドは三珠中出身の小池主将(3年)。左サイドは世代別日本代表候補にもなった佐藤マリー奈々美選手(3年)。2人ともFWからコンバートされた、超攻撃的サイドバックです。