朝ドラ『おむすび』結(橋本環奈)を巡る男の闘い決着?M!LK・佐野勇斗、菅生新樹が担う役割
結の道しるべに…
結の態度から、翔也への想いに気づいてしまった陽太だが、幼い頃からの結の祖父の言いつけ通り、結を守るために、幸せを願うと決めた。彼が今後、どんな恋愛をしようとも、それは変わらないだろう。結のあだ名を、今作タイトルである「おむすび」と命名したのも陽太だ。「おむすび」は今作で何度も、人を元気づける源として描かれてきたものだ。 そんな陽太役の菅生は、時にぎらつかせたり憂いを持たせたりと、その眼差しを巧みに使い分け、不器用だが実直な陽太を説得力を持って表現してきた。2023年放送の日曜劇場『下剋上球児』(TBS)で同じ野球部員を演じていた頃から、本当に実在しそうな、まっすぐで仲間想いの青年らしさが溢れ出ている。今後も陽太がいれば、結はどんな時も見守られているという安心感を与えてくれる存在だ。 一方、結を射止める形となった翔也役の佐野は、ボーイズグループ・M!LKの一員としても活動しながら、数々の話題作に主要キャストで出演するなど、すでに人気俳優の地位を確立している。爽やかな好青年やクールでミステリアスな役どころをいくつもこなしてきたが、今作では球児らしくバッサリと髪を丸刈りにし、福岡にいながら栃木弁を使う朴訥な野球部員役となった。あまりの変貌ぶりに翔也が佐野だと気づかない視聴者も多かったようだ。結が震災体験を初めて打ち明けた相手であり、栄養士を目指すきっかけにもなった翔也。安定感抜群の佐野の演技で、翔也はこれからも結の道しるべとなりそうだ。
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