「501を洗ってはくのが不変の日常」フォトグラファー 若木信吾さんの“デニムの履歴書”
アメリカに留学した10代後半の頃は、スケートカルチャーに大きな影響を受けていたため、デニムはスケートブランドの極太シルエットのものが主流でした。 ▶︎すべての写真を見る ラリー・クラークの映画『キッズ』に出てきたティーンのように、服はいつも上下ダボダボのサイズ感だったのを覚えています。 デニムを意識的にはくようになったのは、仕事を始めて日本とアメリカを行き来するようになった20代後半。
そのときから今まで、デニムといえばリーバイス「501」が絶対。 理由は、微妙なユルさがあって、あれこれ考えずラクにはけるから。誰にでも似合うけれど、計算しているようなぴっちりとした印象がない。それが魅力です。 僕は、はくたびに毎回洗いたいタイプなので、人より色落ちするスピードが早い。なので、購入の際はリジッド一択。干してパリパリになった感じもまた好みです。
若木信吾さんの「デニムの履歴書」
[1990年~]アメリカ留学でスケータースタイルに 渡米してまず目の当たりにしたのは、90年代初頭のスケート&ストリートカルチャー。周囲の影響もあり、ステューシーやフレッシュジャイブなどの極太デニムを無造作にはくことが多かった。
[2000年~]意識的に「501」をはくようになる 「501」をはく習慣ができたのは、20代後半から30代前半頃。腰ばきで丈感ジャストのL29インチを、サンフランシスコに行っては、まとめ買い。
アイスブルーに色落ちした上の2本は私物。
[2010年~]LVCの「501」をサイズにこだわってはき続ける 洗うほど、ヴィンテージ風味に色落ちするLVCの「501」に魅せられる。洗った際の収縮率と腰ばきを考慮して、W36~38インチばかりを購入。
合わせるシャツはXLがグッドバランスだそう。
[2020年~]「501」熱は冷めやらず。目指すは生涯現役 常に「501」をはき、カジュアルシャツを羽織っ た格好で写真を撮り続ける。LAのアーティスト、 エド・ルシェよろしく、抜け感のあるスタイルで 生涯現役を楽しんでいくことが目標。 品田健人、鈴木泰之、高橋絵里奈=写真 長谷川茂雄=編集・文
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