REITは「利回り5%超、PBRは0.8倍相当」で買い時が到来
「利回り5%超、PBRは0.8倍相当。業績も悪くない。でも価格はコロナ禍時並み」。もしこんな株があったら、銘柄の名前くらいは聞きたくなるはずだ。ほかでもない、東京証券取引所に上場しているJ-REIT(不動産投資信託)のことだ。57銘柄の分配金利回りは平均で5%超。PBRに相当するNAV(ネットアセットバリュー)は0.8倍程度で解散価値を下回る。全体の値動きを示す東証REIT指数は12月23日現在1635Pで、昨年末(1806P)から約9・5%のマイナスだ。日本銀行の追加利上げ観測が根強い中で、REITはなお逆風が吹く。 だが上場REITが運用する物件で約4割を占めるオフィスをみると東京都心の空室率は4%台、賃料も値上がりしている。REITの時価総額が国内最大の日本ビルファンド投資法人(8951)のチャートなどは7月以降反発している。 東証が昨春以降企業に要請している「資本コストや株価を意識した経営」にならい、自己株取得に相当する「自己投資口取得」のケースも増加中。もちろん個別銘柄次第だが、REITは今が買い時かもしれない。 ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
四季報オンライン