英保守党党首にベーデノック氏、初の黒人女性 党内右派
Elizabeth Piper Andrew MacAskill [ロンドン 2日 ロイター] - 英保守党の新党首に2日、党内右派のベーデノック前ビジネス貿易相(44)が選出された。黒人女性の党首就任は初めて。 保守党創設時の精神に回帰すると訴えて党首選に勝利。スナク前首相の後任となる。 保守党は7月の総選挙で大敗。ベーデノック氏は「左派からの統治」で党が中道寄りになったとし、保守党の再生を先導する意向を表明している。 小さな政府を目指すとみられ、言論の自由、自由企業、自由市場の原則を守るべきだと主張。2日には「真実を語る時が来た」とし、総選挙で敗北した原因に対処する方針を示した。 労働党のスターマー首相は「英国議会の政党で初の黒人党首就任は国の誇りだ」とコメントしたが、 ベーデノック氏自身は肌の色を気にしたくないと過去に発言している。 一部の保守党関係者は、同氏の就任により次期総選挙で政権を奪還できる可能性が高まったと楽観しているが、中道寄りの党関係者の間では、穏健派の党員や前回の総選挙で中道の自由民主党に流れた有権者の支持を確保しづらくなるのではないかとの懸念が浮上している。