大雨の影響でJR山陰線の線路にゆがみ、最大10cm海側にせり出す…12月上旬の運転再開を目指す
JR西日本山陰支社は、今月初めの大雨の影響を受け、島根県益田市のJR山陰線・石見津田駅―益田駅間で線路の一部にゆがみが生じ、復旧工事に伴って一部区間で取りやめていた運転を12月上旬に再開させる見通しだと、20日発表した。
同社によると、線路のゆがみは今月2日夜、大雨後に実施した同社の調査で判明。線路周辺の地盤が緩み、海岸沿いに延びる線路が、約35メートルにわたって最大約10センチ海側にせり出すなどしていたという。
同社は線路がゆがんでいることから、両駅間を含めた一部区間で列車を運休し、復旧工事を開始。5日からは、普通列車は三保三隅駅―益田駅間、特急は浜田駅―益田駅間で、バスによる代行輸送を行っている。
20日は同社で金岡裕之支社長が、周辺の地中にたまった水を取り除くなどする復旧工事の現状について説明。12月上旬の運転再開を目指しており、11月末にも工事が完了するとの見通しを述べた。また、今月26日から、米子駅―浜田駅間の特急を増便する方針を明らかにした。
金岡支社長は「県内を移動する人に影響が出て、申し訳ない。可能な限り早く運転再開できるよう努力していきたい」と述べた。