オタク業界で相次ぐ「Visa」クレジットカードの使用規制……はたしてSteamは大丈夫?
近年、「Visa」のクレジットカードがさまざまなオタクコンテンツで使えなくなっていることが話題となっています。
今年(2024年)4月には大手ダウンロードサイトの「DLsite」からのクレジット決済の削除、6月には大手アダルト同人サイト「FANZA同人」からVisaのクレジットカードによる決済ができなくなり、11月には漫画家で現・参議院議員の赤松健氏の立ち上げた絶版マンガ復刻サイト「マンガ図書館Z」がクレジット決済サービスからの取引停止を受けサイト全体が閉鎖。
12月にはアニメイトの運営する「ポケットドラマCD」から「オトナの女性向け」カテゴリの作品がクレジットカードによる決済停止、女性向け同人作品を取り扱う「pictSPACE」が2024年をもってのVisa/MasterCardのクレジット決済を停止、そしてオタク婚活を取り扱う「アエルネ」でのVisaカードの取り扱いが停止するなど、多くのオタク関連コンテンツ(男性向け・女性向け問わない)で「Visa」カードが使えなくなる状況が立て続けに発生しています。
こういったクレジットカード規制の流れですが、はたして多くのPCゲーマーが愛用するSteamでのサービスに影響はあるのでしょうか?様々な現状を踏まえつつ、検証していきます。
そもそもなぜクレジットカードの使用に制限が発生しているのか
そもそもの問題として、何故特定コンテンツへのクレジットカードの使用に制限が発生しているのかを掘り下げていくことにしましょう。2024年12月3日に参議院議員会館で開かれた「クレジットカード会社等による表現規制『金融検閲』問題を考える」集会の様子を伝える記事(ITmedia)によると、そもそも米国での実写ポルノへのクレジットカードの使用規制に端を発しているといいます。
同会議にオンライン登壇した米カリフォルニア大学アーバイン校のジャック・ラーナー氏によると、2022年に当時13歳の少女が大手アダルトサイトを運営する会社に「自分のビデオが無断でアップロードされた」と提訴し、「多数のビデオがアップロードをされていたのを知りながら何ら対応を行わなかった」として、各種クレジットカード会社をも被告に加えていたことがクレジットカードのアダルト向けコンテンツへの規制のきっかけで、当初Visaは被告から外れるよう活動していたようですが、裁判所がそのまま裁判を継続するよう決定したといいます。
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