前代未聞、UFCトップ選手が入場時に男性ファンを殴打!?訴訟問題浮上も、その結末は…
4月13日(日本時間14日)に米ネバダ州ラスベガスで開催された『UFC300』で前代未聞のハプニングが起きた。出場選手が入場の際、挑発してきた男性ファンを殴打したというのだ。大会後、ダナ・ホワイト社長が訴訟を起こされる可能性があると発言したが、その結末とは。 【動画】これが問題のシーン!ツァルキヤンが入場時に男性ファンを殴打!? 事件が起きたのは、メイン第2試合で実施されたライト級マッチ、チャールズ・オリベイラ(ブラジル)vs.アルマン・ツァルキヤン(ジョージア)の開始直前。 UFCライト級世界ランク4位のツァルキヤンが入場すると、彼とのハイタッチを求める多くのファンがその入場口に殺到。すると、その中の1人の男性ファンがツァルキヤンに向けて“中指を立てる”挑発を行ったのだ。それに気づいたツァルキヤンが激怒し、彼に殴りかかったが、最終的にスタッフに制止された。この模様は生放送で配信された映像にも映り込んでいた。 試合は柔術ベースのオリベイラとレスリングベースのツァルキヤンのグラウンド対決。一進一退の攻防の末、コントロールで上回ったツァルキヤンが元王者のオリベイラをスプリット判定で破り、タイトル挑戦に大きく前進した形で終わった。 大会後の会見では、このツァルキヤンの試合前の“暴行騒ぎ”に質問が上がり、流石のホワイト社長も訴訟問題に発展する可能性があると言い、深刻な問題として受け止めていた。 すると、その渦中の男性ファンがMMAメディア「Bloody Elbow」の取材に応え、悪いのは挑発した自分とツァルキヤンに謝罪し、ツァルキヤンの放ったパンチは、実際は彼に当たっていなかったと告白した。 さらに、この男性はこれを機にコナー・マクレガーが参戦する6月の『UFC303』に招待してほしいと、なんともずうずうしいお願い。妙な形での決着となったが、何より訴訟問題にならずに済んだことで、ホワイト社長は胸を撫で下ろしたに違いない。