FA成瀬を阪神、ヤクルト、オリックスの3球団が争奪戦!
千葉ロッテの成瀬善久(29)が1日、千葉ロッテのQVCマリンフィールドで記者会見を行い、「FA権を行使することを決めましたので、皆様にご報告させていただきます」とFA宣言を行う考えであることを明らかにした。FA権の行使については、これまで揺れ動いていたが、ここまで2度行われた球団との残留交渉において“FA”に対しての特別の配慮がなかったことで「考えにずれがある」と最終的な決断につながった様子。 「ロッテに愛着がないと言ったらうそになります。ただやるからには、上を目指したいと思っています。その中で、他球団の評価も聞いてみたいという考えも出てきました」 ロッテでは11年間、エースとして活躍して通算90勝を挙げた左腕は、「お話をしていただける球団は、すべてフラットな気持ちで見ようと思います。どこの球団、どこの場所がいいというのはなく、どこに行っても野球をやることには変わりはありません」と、すでにFA移籍を前提にして語った。4日にもFAの申請書を提出、12日に公示され、14日から他球団との交渉が解禁となる。 では、FA宣言した成瀬をどの球団が獲得に動くのか。 THE PAGEの取材では、阪神、ヤクルト、オリックスの3球団が獲得交渉に乗りだすことが確実の情勢ですでに3球団は、成瀬の下調査を終えている。 CSを勝ち抜いて日本シリーズ進出を果たした阪神だが、巨人と7ゲーム差の2位に終わったレギュラーシーズンでは、メッセンジャー、能見篤史、藤浪晋太郎、岩田稔に続く4人目、5人目の先発投手が固まらなかった。成瀬は、今季、9勝11敗、防御率4.67と苦しいシーズンを送ったが、阪神サイドは「あの独特のタイミングを持った投手はセ・リーグでは少ない。ローテーションのテコ入れになるし、能見、岩田と共に左腕王国を作れる」と期待を寄せている。昨年のセ・リーグの交流戦では、4試合に先発して2勝2敗。6月23日の神宮でのヤクルト戦では、強力打線を7回、2失点に抑えた。