ロレックスに求められる真摯な姿勢

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販売店から便宜を図ってもらっていたことについては曖昧な回答をしたが、暴力団からの出資は認めたX氏。さらに、X氏と関係が深かった販売店の店長にも直撃した。 ―X氏に時計販売の便宜を図った疑いがある。 「転売についてはまったく関わりがない。X氏は知っているが個人的な関係はない」 ―X氏と食事に行ったことがあるのでは。 「……X​氏が経営しているキャバクラに、2度くらい行ったことがあります。しかし私は、転売に協力していないし、利益も得ていない」 日本中のファンがロレックスを求めて店を何度も訪ねているなかで、Xグループが月に何十本も購入していたのは事実だ。なぜ、そんなことが可能なのか。店長への取材は1時間半を超えたが、いくら聞いても明確な回答は得られなかった。 ロレックスの価格高騰による転売ブームは、一般顧客に製品が渡らないだけでなく、強盗や詐欺など、さまざまな事件を巻き起こしている。 今後、同様の事件を起こさせないためには、ロレックス側にも流通の正常化に努める真摯な姿勢が必要ではないだろうか。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より 【詳細はこちら】『ロレックス正規品販売店や買取店もグル、背後には暴力団まで…！儲かってしょうがない…！福岡・巨大「ロレックス転売グループ」が行う「希少モデルを月70本大量入手」の驚愕手口』