スーパーでふつうに買える「世界一の栄養密度」を誇る野菜とは!?
クレソンは熱に弱いって本当?
クレソンは加熱しすぎると、くたくたになってしまいます。 ゆえにクレソンの食感を楽しみたいかたは、生で楽しむとよいですね。 ●加熱によって栄養価は下がるのか クレソンを加熱すると熱に弱いビタミンなど、一部の栄養素が減るでしょう。 また加熱方法によっても、栄養価の下がり具合に差が出るとわかっています。 たとえばクレソンをゆでると、水に溶けやすい栄養素の損失が大きいです。 同じ加熱でも蒸す場合は、ゆでたときよりも水に溶けやすい栄養素は減りにくいですよ。 なお加熱によるシニグリンの変化については、クレソンを使った著名な研究は見つかりませんでした。 参考までに、クレソンと同じくアブラナ科の野菜である「からし菜」の研究結果を紹介します。 ・からし菜はゆで時間が長くなると、シニグリンの損失が大きくなる。 ・からし菜を蒸す場合は、シニグリンの損失が少ない。 クレソンに含まれるシニグリンも、からし菜の研究結果と同じことがいえそうですね。
クレソンを食べるときは寄生虫に注意
クレソンには、肝蛭(かんてつ)という寄生虫がついている場合もあります。 肝蛭という言葉に聞き覚えのあるかたは少ないかもしれませんが、意外と身近な場所に存在しています。 牛などの糞に含まれた肝蛭の卵は、水田や小川などで貝に寄生するのです。 貝の中で成長したのち水中に出てきて、水辺の植物であるクレソンにくっつきます。 クレソンにくっついている肝蛭を除去するには、よく洗うことが大切です。 肝蛭は洗えば落とせるので、必ずしも加熱する必要はありません。 よく洗えば、生のクレソンでも安心して召し上がれますよ。
【管理栄養士オススメ】クレソンを使ったレシピのご紹介
クレソンの辛味とさわやかさを活かした「クレソンと豆腐のサラダ」をご紹介します。 メイン料理の付け合わせといったイメージのあるクレソンですが、たまにはクレソンそのものの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか? <材料~2人前~> ・クレソン 1束 ・豆腐 1/2丁 ・炒りごま 小さじ1 ・塩 少々 ・こしょう 少々 ・醤油 小さじ1 ・ごま油 大さじ1 ・レモン汁 小さじ1/2 <作り方> (1)クレソンを水で洗う。 (2)水気を切ったクレソンは2cm幅に切る。 (3)ボウルにクレソン、炒りごま、塩、こしょう、醤油、ごま油、レモン汁を入れて混ぜる。 (4)食べやすい大きさに切った豆腐の上に(3)をかけたら、完成。