「ここはインスピレーションが湧く環境」とクリエイター 移住や創作拠点を目指し、鹿児島県錦江町がクラフトマルシェ初開催
鹿児島県錦江町の旧神川中学校で、クラフトマルシェがあった。全国や町内から約20組のクリエイターが、アクセサリーやバック、絵などを出品した。地元の神川小児童が作った木工作品が完売するなど好評だった。 【写真】自ら制作した木工作品をPRする神川小学校の児童=錦江町の神川中学校跡
町と、ハンドメード作品の販売サイト「クリーマ」が共同企画。クリエイターに町に興味を持ってもらい、移住や活動、創作の拠点となることを目指して11月24日、初めて開催した。クリエイターは、町の素材を生かした商品も開発し、会場には地元産マンゴーを使ったジャム、町名物のヒラマサを加工した革製品などが並んだ。 神川小5、6年生の12人も出展。7月から、東京の木工細工作家平田悠さん(42)の指導で魚やお化けなどのブローチを制作し、2000~4000円の値段を付けて接客にも挑戦した。最初に購入した鹿屋市の会社員、的場久美子さん(44)は「どれもかわいらしくて迷った」と楽しそうだった。 クリエイターは地元住民とも交流。神奈川を拠点とする「あかころ」さん(45)=本名・北崎あかね=は「豊かな自然や夕日などがきれいで、インスピレーションが湧く環境」。町未来づくり課の中島裕二課長(60)は「町内で、本物の作品を見ることができる貴重な機会だった。クリエイターの移住や2拠点生活にもつながればうれしい」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島
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