ボルシアMG板倉に先発落ちの危機? ライバル達に比べてパフォーマンスが劣ると現地紙指摘
ポジション争いの激化は必至
太腿の怪我で10月中旬以降戦列を離れていたニコ・エルベディが現在の代表ウィーク中に復帰できそうな目途が立ったことは、ボルシアMGのジェラルド・セオアネ監督にとっては朗報だろう。身長189㎝の恵まれた体格を活かしたブンデスリーガ屈指の対人守備の強さを誇るセンターバックの復帰によって、ボルシアMGの守備にいっそうの安定感が生まれるのは間違いない。 互いに譲らずドロー決着 板倉先発のボルシアMGは敵地で勝ち点1奪取 しかし、エルベディ不在の間、板倉滉とともにセンターバックのレギュラーとして起用されていたマーヴィン・フリードリヒも高いパフォーマンスを見せていることから、今後エルベディ、フリードリヒ、そして板倉の3人によるセンターバックのポジション争いが激化することが予想される。 ドイツ紙『Bild』によると、この3人の中では板倉がデータ上では最も見劣りするという。同紙はデュエル勝率、ヘディング勝率、ミスパス率、ファウル率、平均走行距離、最高速度、得点関与数の各数字をあげて3人を比較し、この中で板倉がエルベディとフリードリヒよりも優れているのはスプリント速度と得点関与数(1ゴール1アシスト)だけであると指摘している。 板倉がここまで今季の公式戦全10試合で先発フル出場しているのに対して、エルベディは6試合、フリードリヒは8試合となっていて、試合数が異なるためデータ上の数値の違いが3人の違いを正確に反映しているとは言えない。しかし、少なくとも彼らのパフォーマンスが非常に拮抗していることは確かであり、板倉が控えに回る可能性も十分にある。セオアネ監督としては今後難しい決断を迫られることになりそうだ。 各データの詳細は以下のとおり。 デュエル勝率 1.エルベディ66.7% 2.フリードリヒ61.7% 3.板倉54.7% ヘディング勝率 1.フリードリヒ73.7% 2.エルベディ72.4% 3.板倉58.8% ミスパス率 1.エルベディ5.8% 2.フリードリヒ9.5% 3.板倉12.4% ファウル率 1.フリードリヒ202分 2.エルベディ165分 3.板倉60分 平均走行距離 1.フリードリヒ9.94km 2.エルベディ9.64km 3.板倉9.49km 最高速度 1.板倉32.48km/h 2.エルベディ30.28 km/h 3.フリードリヒ30.00 km/h 得点関与数 1.板倉1G1A 2.エルベディ1G0A 3.フリードリヒ0G0A
構成/ザ・ワールド編集部