出さなきゃよかった…。アーセナル退団で化けた元アカデミー選手(1)4億円→144億円!? ガナーズでは経験できなかったCL制覇
世界最高峰の強者が揃うプレミアリーグにおいて、アカデミー出身選手が活躍する場は限られてきている。今夏も多くの有望株が育ったクラブを離れる決断をしているが、退団してから成功を収めた選手もこれまでに多数存在する。今回はその前例として、アーセナルを退団してから大ブレイクしたアカデミー出身選手を紹介する。
FW:セルジュ・ニャブリ(ドイツ代表) 生年月日:1995年7月14日 現所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン アーセナル在籍期間:2011年夏~2016年夏 アーセナル退団後に大ブレイクした代表例が、現在バイエルン・ミュンヘンでプレーするセルジュ・ニャブリだろう。 2011年に当時15歳でアーセナルのトライアウトに参加すると、これに合格してシュトゥットガルトユースからの完全移籍でロンドンの名門へと移籍した。続く2012/13シーズンに17歳でトップチームデビューを果たすと、翌シーズンには正式にトップチーム昇格を果たし、スウォンジーとのプレミアリーグ第6節で待望の初ゴールを決めた。 アーセナルの選手として、18歳と2か月14日でのプレミアリーグ初ゴールはセスク・ファブレガスに次いで若く、現在プレーするブカヨ・サカやガブリエウ・マルティネッリを上回る記録を残している。 このままアーセナルの主力へと定着するかと思われたが、その後は出場機会が伸び悩み、2015/16シーズンのウェスト・ブロムウィッチへの期限付き移籍でも結果が残せずクラブは放出を決断。2016年夏に500万ユーロ(約8億円)の移籍金でブレーメンへと売却された。 その後の活躍は記憶に新しいだろう。ブンデスリーガ初挑戦となった2016/17シーズンから7シーズン連続でリーグ戦2桁ゴールを達成し、バイエルンがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した2019/20シーズンは同大会にて10試合で9ゴールを決めて優勝の立役者となった。 こうした活躍を受けて、アーセナル退団時に250万ユーロ(約4億円)しかなかった市場価値は急上昇し、一時は9000万ユーロ(約144億円)にまで到達。仮にアーセナルに残留していたとしても活躍できた保証はないが、ニャブリが大活躍していた期間に古巣は低迷期を迎えており、結果的に“逃した魚は大きい“形となってしまった。
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