トップ選手が出てこない”第5のメジャー”この先どうなる? 50年の記念大会はタイガーもLIV選手もいない寂しい大会に……
先日閉幕したザ・プレーヤーズ選手権は、50年記念大会だったにもかかわらずタイガー・ウッズは出ないし、LIVに移籍したジョン・ラームやダスティン・ジョンソンも出場しなかった。そんななか、ジェイ・モナハンPGAツアーコミッショナーが語ったこととは?
ジェイ・モナハンコミッショナーはLIVゴルフの質問にいら立ち
"第5のメジャー"と言われる同大会、優勝賞金は450万ドル(約6億6400万円)と突出しているし、何よりフィールドの強弱にかかわらず世界ランキングの優勝ポイントが80ポイントと決まっている(試合前から優勝ポイントが決まっているのは4大メジャー以外で同大会だけ)。 また、こちらもメジャー同様「過去5年のメジャー優勝者」という出場資格のカテゴリーはあるが、現在PGAツアーにLIVゴルファーは出場できない。そのために、このような状況となってしまったわけだ。 そんななか、PGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーが久しぶりにプレスインタビューの場へ姿を現した。話題の中心は、やはりLIVとの交渉の行方。 モナハン氏は「交渉は公の場でするものではない」と具体的な内容を避けたが、LIVを支援してきたサウジの公的ファンドPIFとの統合に関しては、「依然交渉はうまく進んでいる」と前向きな姿勢を見せた。 しかし、統合後に「LIVの選手がPGAツアーへどのような形で復帰するか?」という質問や、PIFとの交渉が不成立に終わる可能性について問われると、「何度も繰り返してきたが、交渉が決裂すれば今の状況と変わらないだけだ。私はこの大会に集中していると同時に、これからの素晴らしいシーズンにも注意を払っている。自分がコントロールできることに集中したいんだ」とモナハン氏はいら立ちをあらわにした。 終始具体的な話はなく、自画自賛に終始していたモナハン氏。何やら、どこかの国会答弁に似ている気もするが、このままでは"第5のメジャー"が形骸化しかねない? ※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月2日号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト
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