先端半導体、国内生産も TSMC幹部「否定せず」
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)でシニア・バイス・プレジデントを務めるケビン・ジャン氏は30日、横浜市で記者会見し、自動運転技術などに使われる先端半導体を日本国内で生産するかどうかを巡り「将来的には可能性を否定しない」と述べた。 具体的な候補地など詳細には言及しなかった。「まずは(熊本県菊陽町に)建設中の工場を立ち上げ、高い歩留まり(良品率)で生産していくことに集中している」と指摘した。 菊陽町の工場では、回路線幅が12ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体などを生産する計画だ。半導体は回路の線の幅が細いほど性能が高い。