悲劇的な飛行機事故でこの世を去った、ケネディ家の"美人ファッションアイコン"。「有名なドレス」がオークションに初登場
キャロリン・べセット=ケネディの抜群のファッションセンスは今なお人気で、ピンタレストやTikTokでもたびたび話題になっている。彼女は最も影響力のある“ゴースト・インフルエンサー”の一人だ。亡きクワイエット・ラグジュアリーの女王は、シンプルながら決して退屈しない独自のスタイルを持っていた。その代表的なルックともいえるドレスが、2024年夏にボナムズのオークションにて出品されることとなった。1998年のヨウジヤマモト春夏コレクションから誕生した一着のドレスだ。 【写真】伝説のファッションアイコン、キャロリン・ベセット=ケネディのスタイルを形づくる10のアイテム 「彼女以上にクワイエット・ラグジュアリーを体現している女性はいません。彼女は意図的にあのような着こなし方をしているのです。こうしたピースは、決して今のトレンドではありませんが、ラベルを見ない限りはいつ作られたものかわからない。"永遠に完璧"と称される、素晴らしいピースなのです」とボナムズのオークション責任者マリッサ・スピアーは『WWD』に語っている。
ドレスはシルクでできており、トレンチコートのような形で、色は黒。ウエストには同じくシルクでできたリボンベルトが付いている。上半分はクラシックなトレンチコートを思わせる一方、下半分はアシンメトリーなスカートになっていて、前は足首までのロング丈、後ろはふくらはぎ辺りで短めにカットされている。 キャロリンは、このドレスを1998年のサパー・クラブでのディナーと、その後のパーソンズ・ダンス・カンパニーによるパフォーマンスの時に着用した。キャロリンの夫ジョン・K・ケネディJrの子供の頃からの友人サシャ・チェルマエフが今回オークションに出品。キャロリンの姉リサ・ベセットが、ケネディ夫妻の死後、彼女に形見分けしたものだ。 「このドレスは、キャロリンのスタイルをよく反映した一着。彼女はどんな時もトレンドよりクラシックなスタイルを選ぶ人だった。まさに、90年代ミニマリズムの女王で、このようなランウェイドレスは、26年経った今でも美しく纏うことができる。これこそまさに、彼女がタイムレスなスタイルを持っていたという完璧な証だ」と、スピアーはプレスリリースで述べている。 スピアーによると、書籍『CBK: Carolyn Bessette Kennedy: A Life in Fashion』が数ヶ月前に出版されたばかりということもあり、今回のオークションはピッタリのタイミングだとのこと。また、意外にもこのドレスのオークション開始価格は1800ドル(約28万円)で、落札予想価格は3000ドル(約47万円)と、手が届きそうな範囲に設定されている。(もちろん、価格が急騰する可能性はあるが) 「このピースは本来、2万ドル(約310万円)になる価値があります。ですが、100人が注目してくれるのと、たった2,3人しか注目してくれないのとでは全く違うでしょう」とスピアー。 ドレスは、2024年6月17~27日に行われるボナムズのCollecting Classic Luxury Onlineセールに出品される。詳細はbonhams.comで確認できる。
From Harper's BAZAAR.com