静岡県知事選啓発に磯村勇斗さん(沼津出身)起用 県選管、若者へ投票呼びかけ
静岡県選挙管理委員会は30日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の啓発キャラクターとして、俳優の磯村勇斗さん(31)=沼津市出身=を起用すると発表した。キャッチコピーを「静岡県の新しいリーダーを選ぼう!」とし、SNSや動画なども活用して、投票率が低迷する若年層などの選挙への参画を促す。 磯村さんは、第47回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞し、話題となったテレビドラマ「不適切にもほどがある!」にも出演した人気俳優。県選管は「若年層を中心に幅広い年代に知名度が高く、本県出身の青年として親近感が沸きやすい」と起用理由を挙げた。磯村さんは今後、テレビやラジオのCM、ポスターに登場する。 県選管はロゴマークのほか、県の未来を選挙で能動的に選択する呼びかけのため、「投票した未来と投票しなかった未来は、きっと違う。」とのサブコピーも制作した。 県選管によると、知事選の過去最高の投票率は1951年の88・17%。最低は、現職の突然の辞任を受けて行われた1993年の35・14%。激戦を制して川勝平太知事が初当選した2009年は61・06%、13年49・49%、17年46・44%、21年52・93%と推移した。 県選管は「知事選は注目度が高いが、地方選挙の投票率が低下する中、どう反映されるかは不明」とし、啓発広報に注力する。 知事選と同日投開票で静岡市清水区県議補選(欠員1、17日告示)も行われる。
静岡新聞社