宝塚歌劇団員死亡 遺族側が訴えた「パワハラ」「長時間労働」の中身……弁護士「過剰な“縦の絆”」指摘 宝塚側はトラブル否定
■「見て見ぬふりしてきた」…遺族の思い
遺族は、劇団と劇団を運営する阪急電鉄に、事実を認めた上で謝罪と適切な補償を求めています。発表したコメントでは、その思いを吐露しました。 「心身共に疲れ果てた様子の娘に何度も『そんな所へ行かなくていい、もう辞めたらいい』と止めましたが、娘は『そんなことをしたら上級生に何を言われるか、何をされるかわからない、そんなことをしたらもう怖くて劇団には一生行けない』と涙を流しながら必死に訴えてきました」 「見て見ぬふりをしてきた劇団が、その責任を認め謝罪すること、そして指導などという言葉では言い逃れ出来ないパワハラを行った上級生がその責任を認め謝罪することを求めます」
■ファン「真実が分かってほしい」
遺族側の会見と同じころ、都内の東京宝塚劇場で行われていた公演を見た宝塚ファンに聞きました。 ファン歴約10年 「何が事実なのか私たちはちょっと分からないんですけど、率直に悲しいというか残念というか。真実が分かってほしい」 ファン歴約15年 「皆様にも元気に楽しく舞台に立っていただきたいので、そういう環境が整ったらいいなと思っています」 会見後、宝塚歌劇団は「大変重く受け止めており、ご遺族に対して誠実に対応してまいりたいと思っております。今後、外部弁護士による調査結果を踏まえて、真摯(しんし)に対応してまいる所存です」とするコメントを発表しました。 また、劇団を運営する阪急電鉄は「阪急電鉄としても大変重く受け止めています」とコメントしています。 (11月10日『news zero』より)