ブンデスリーガ昇格のザンクト・パウリ、新監督にユニオンSGのブレッシン氏を招へい
ブライトンに向かったヒュルツェラー氏の後任に
14年ぶりにブンデスリーガに昇格を果たしたザンクト・パウリは27日、現在51歳のドイツ人指揮官、アレクサンダー・ブレッシン氏を新監督に迎えることを発表した。 ファビアン・ヒュルツェラー指揮官の下、今季2部でのシーズンを首位で終え、念願の1部復帰を決めたザンクト・パウリ。だがオフに入ると、ロベルト・デ・ゼルビ監督が退任したブライトンがヒュルツェラー監督の招へいに乗り出し、最終的に600万ユーロ(約10億3000万円)と言われる補償金を支払うことで2クラブは合意に至っていた。 そして今回、ヒュルツェラー監督の後任探しに臨んだザンクト・パウリは昨夏からベルギーのユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)を率いていたドイツ人指揮官ブレッシン氏の招へいに成功したとのこと。ザンクト・パウリもまた、ユニオンSGに補償金として70万ユーロ(約1億2000万円)を支払ったとされる。 ブレッシン氏はクラブの公式ウェブサイト上の発表で「FCザンクト・パウリは、ドイツ国内に限らず、国際的にも信じられないほどの魅力を発している。このクラブはプロスポーツにおける明確な価値観と野心的な活動を体現する。だから長い間2部にいたクラブをブンデスリーガで指導することを素晴らしいタスクだと思う。チーム、クラブ全体で団結し、前向きにこの挑戦に取り組みたい。ミッラントーア(本拠地)でブンデスリーガの最もビッグなクラブに挑戦することをものすごく楽しみにしている」と意気込んだ。 選手としては主に4部などでプレーした現在51歳のブレッシン監督は、2012年~2020年までRBライプツィヒのユースでコーチを務めてからKVオーステンデやジェノアを指揮。ユニオンSGの監督としては日本代表DF町田浩樹と共闘した中、レギュラーシーズンを首位で終えると、チャンピオンズ・プレーオフではリーグタイトルを逃したものの、同クラブにとって110年ぶりとなる国内カップ(クロッキー杯)のタイトルをもたらした。なお、この決勝では町田が唯一のゴールを決め、勝利の立役者となっている。