2020年に無許可のデモを扇動したなどの罪で実刑判決を受けていた香港の民主活動家、周庭さん（27）が、約3年ぶりにYouTubeに動画を投稿。服役中の生活などを明らかにしました。 　　　◇ 周庭さんYouTubeより 「おかえりなさいませ～　こんにちは　アグネスです」 約3年ぶりにYouTubeに動画を投稿したのは、香港の民主活動家、周庭さん（27）です。 香港の民主活動家　周庭さん（27） 「これからはここで私の生活をシェアしますが、安全を考えて街で動画を撮ることはできないかもしれません」 多くの民主化運動に参加し、“民主の女神”とも呼ばれた周庭さん。2020年に国家安全維持法違反の疑いで逮捕され、その後、保釈されています。同じ年、無許可のデモを扇動したなどの罪で実刑判決を受けていて、今回、その服役中の生活などを明らかにしました。 周庭さん 「初めての刑務所生活は慣れないことだらけで、毎日泣いていました」 刑務所内では、洗濯の仕事などを担当していたといいます。 周庭さん 「私が担当したのは襟の汚れ落としでした。口紅やコーヒー、カレーのシミをとったりしました」 娯楽で楽しんでいたのは、読書。中でも… 周庭さん 「6か月の刑務所生活で、東野圭吾さんの作品を20冊以上読みました。（小説は）現実の痛みを忘れさせてくれました」 一方、最も恐れていたのが… 周庭さん 「刑務所にいる間に自分が国家安全維持法で起訴されて、刑務所から出られなくなるのが怖かった」 “刑務所から出られないのでは”という恐怖と闘っていたということです。 香港メディアによると、周庭さんは去年、留学先のカナダで亡命を表明し、現在は香港警察に指名手配されています。 周庭さん 「また次の動画でも会いましょう」