そうしたなか、ビラップスHCのあるコメントが注目を集めている。 　７日に米メディア『Sirius Radio』のインタビューに応じた際、番組内で「アブディヤがこのチームのベストプレーヤーだ」と発言したとして話題に。しかし、翌日のメディア対応でビラップスはその噂を真っ向から否定。 「私はそんなこと一度も言っていないよ。どこからそんな噂が流れてきたのかわからなね。デニはウチのチームで良い選手の１人だ。でも誤解しないでほしい。我々のベストプレーヤーだなんて言っていない。彼がベストプレーヤーだと言うつもりはないが、非常に貴重な選手ではある」 　206㎝・95㎏のアブディヤは、今季のチームでスクート・ヘンダーソン、アンファニー・サイモンズ、ジェレミー・グラント、ディアンドレ・エイトンと先発陣を形成する。まだ23歳の若手は好守で重要な役割をこなすことが期待されるが、さすがに“ベストプレーヤー”と呼ぶのは早すぎる。 　 　ただ、指揮官はプレーメーキングやスイッチディフェンダーも遂行できる若手フォワードが加わったことを「彼をコーチするのはすごく楽しみ」と歓喜。そして最後に「なぜそのような話が湧いて出たのかはわからないがね」と、改めて噂を否定していた。 　23日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でシーズン開幕を迎えるブレイザーズ。すでにシャープの序盤戦欠場が決まっているなか、就任４年目のビラップスHCがチームを低迷脱却へ導くことができるのか、注目していきたいところだ。 文●秋山裕之（フリーライター）