ハンドル握りレーサー気分 美杉小児童らeモータースポーツ体験 津・三重トヨペット
【津】津市美杉町の市立美杉小5、6年生児童16人が12日、同市垂水の三重トヨペットeモータースポーツ練習会場でドライビングシミュレーターを体験し、レーサー気分を味わった。 ICT(情報通信技術)を活用した体験を通じて地元企業の取り組みを知る機会にしようと美杉地区の学校運営協議会が両者をつなぎ実現。9月に美杉中であった体験会に続き、この日は同小児童が市内の練習拠点を訪れた。 同社総合企画部の市川信行さんが「競技として対戦するのがeスポーツ、個人で楽しむのがゲーム」と違いを説明。eスポーツが今後五輪種目になる可能性があることや、同社が立ち上げたクラブチームには世界大会で入賞した選手がいることなどを紹介した。 児童は交代でシミュレーターに座り、真剣な表情でハンドルを操作して鈴鹿サーキットのコースを疑似走行して順位を競った。屋外で大型ミニバンのヴェルファイアとEV(電気自動車)のbz4xに乗る体験もあった。 総合優勝した6年の海住流音さん(11)は「実際に運転できるような感覚で面白かった。eスポーツに世界大会があるのはすごいと思った。将来早く運転してみたい」と感想を述べた。 同協議会の樋口潤委員(45)=美杉町=は「地元企業が話題の場を提供することで子どもたちが地域を好きになり(進学などで一度離れても)戻って来てくれるといい」と話した。