【WEリーグ】新理事の海堀あゆみさん、「女子サッカーは進化している」
■プロリーグに可能性ある
WEリーグは2021年に創設され、今年で4シーズン目。 WEとは Women Empowerment (女性が自律的な力を持つこと)を意味する。 INAC神戸レオネッサ、日テレ・東京ベレーザ、三菱重工浦和レッズレディースなど12クラブで構成されるが、集客面や収入面で伸び悩んでいる。 ------------ Q.WEリーグの現状は-- 「プロリーグっていうのは、野々村チェアも言ってますが、なかなか簡単なものではないです。簡単なものだったら、すでに2011年にできていると思います。アメリカでも(プロリーグは)2回つぶれている。でも、WEリーグができて4年目を迎えているということは、可能性は絶対にある。 日本のプロリーグとして(サッカー界を)引っ張ってきたJリーグさんや、女子サッカーを支えてくれているJFAさんの力をうまく組み合わせて打開していきたいです。なでしこリーグという歴史あるアマチュアリーグもありますが、選手たちがプロとして輝ける場をより良くしていくしかないと思っています」 Q.レベルは向上しているか-- 「今シーズンから(女子の)ACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)が始まり、浦和レッズさんがグループステージですごく良いパフォーマンスをしてくれました(3戦全勝でグループステージを突破し、来年3月の準々決勝に進出)。 (女子の)クラブワールドカップも2026年に始まる。今までは代表でしか世界一を目指すことが出来ませんでしたが、クラブでも世界一を目指せるようになったことは、すごく大きなポイントです。そういう新たな魅力が(女子サッカーに)増えたことも知ってもらいたいです。 (WEリーグができて)サンフレッチェ広島レジーナや大宮アルディージャVENTUSが新規参入してくれたことは、プロリーグができた意味があったと思う。以前は(日テレ・東京ベレーザとINAC神戸レオネッサの)2強と言われた時代もあったが、今は三菱重工浦和レッズレディースがリーグ戦を優勝したり、サンフレッチェ広島レジーナがカップ戦を優勝したり、クラブのレベルが上がってきています。 クラシエカップの準決勝(12/8に長崎の「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」で開催)と、決勝(12/29に国立競技場で開催)は新たなチャレンジです。年末、国立に沢山のお客さんに来てもらって、女子サッカー良いよね、と盛り上げられるようにしたいです」 Q.昨シーズンの平均観客数は1723人にとどまる-- 「急に増えるものでもないので、地道に取り組むしかないと思っています。年々、少しずつは増えているので、色々な人の力を借りたり、女子サッカーのファンや仲間を増やしながら、着実に積み上げていくことは大事かなと思います」