【ミャンマー】クーデター後の死者5350人以上、国連報告
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は先に発表したミャンマーの人権状況に関する報告書で、2021年2月1日のクーデターから24年6月30日までに、5,350人以上の民間人が国軍の暴力行為などにより死亡したと明らかにした。国軍による殺害や恣意(しい)的な逮捕、戦闘の影響による避難生活が民間人に影響を与え続けていると訴えた。 9月4日付のこの報告によると、同期間に国軍により拘束された民間人は2万6,933人。うち子ども88人と女性125人を含む1,853人以上が拘束中に死亡した。拷問や残虐行為などにより死亡したことが確認されているという。 避難生活を送っている人は330万人を超え、人口の半分以上が貧困ライン以下の生活を強いられているとも報告した。 23年4月1日から24年6月30日までに死亡した民間人は2,414人、拘束された人は9,000人超。拘束中に死亡した人は、子ども33人、女性58人を含む759人となっている。 人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」の最新の報告によると、9月17日までに死亡した民間人は5,665人、拘束された人は2万7,386人。拘束者の数は、国軍が今年2月に徴兵制の導入を発表して以降、増加している。