「印象に残らない人」「覚えてもらえない人」にありがちなこと4選【言語学博士に理由を聞いてみた】|CLASSY.
日本では控えめなことが美徳とされる一方で、名前や顔をなかなか覚えてもらえなかったり、いまいち自分の存在感を出せないのってやっぱり悲しいですよね…?「印象が薄い人」になってしまう原因と上手な印象の残し方について考えました。
知りたい!そして何とかしたい!「印象が薄い」理由
「印象が薄い人」になるのはどうして?言語とコミュニケーションの専門家が「なるほど!」な理由を教えてくれました。 【理由1】 「この人と言えば〇〇」な目印になるものがないから 「見た目や話し方などに『参照点』がないのが印象に残りにくい一番の原因。『参照点』とは『〇〇と言えばこの人』という目印。著名人でも特徴的なメガネや方言が印象的な人っていますよね?認知科学的に人間の認識に関わりが深い『参照点』を意識すると印象が変わります。あえて方言で話すのは、温かい雰囲気を出せて印象に残りやすいですし、変わった名前の人は名前について話題にするのも◎」
【理由2】 自分から話しかけない基本的に受け身だから 「挨拶は仲間と敵を見分ける手段でありコミュニケーションの基本です。『話しかけない=拒絶、敵意』という意味合いにも。遠慮してしまい挨拶ができないのも、遠慮=相手と距離を置くことになるので印象に残りにくいのは当然です」
【理由3】 リアクションがいつも無難で記憶に残らないから 「無難だったり、ワンパターンなコミュニケーションは印象に残りません。リアクションにバリエーションをつけて相手に気持ちよく話してもらう工夫は印象を残すうえでは必須です」
【理由4】 自分で自分を「印象が薄い」と決めつけているから 「実は『私は〇〇な人』というものは存在しません。人は環境、感情、相手によってコロコロ変わるもの。話すのが苦手な人でも家族や友達と一緒の時など、どこかに饒舌な自分がいるはず。『こういう時は話せる』という自分を探して応用してみるという気楽さで試してみて」 教えてくれたのは… 堀田秀吾さん(明治大学 法学部教授) 言語学博士。司法コミュニケーションを専門に言語学、心理学、法学の知見を融合した研究を展開。テレビなどでも活躍し、『なぜか好かれる人がやっている絶妙な存在感の出し方』など著書も多数。 イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc