与論町に一時大雨特別警報 総雨量600ミリ超 記録的大雨 土砂災害に厳重警戒
鹿児島放送
与論町に出されていた大雨特別警報は、警報に切り替えられました。 ただ、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるため引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。 (気象庁の会見) 「これまでに経験したことのないような大雨になっています。命の危険が迫っているためただちに身の安全を確保しなければならない状況です」 気象庁は9日未明、奄美地方に線状降水帯が発生したと発表し午前2時40分、与論町に対しもっとも高い警戒レベル5にあたる大雨特別警報を出しました。 午前1時すぎに与論町付近で1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降り、8日に続き2度目の記録的短時間大雨情報が発表されました。 与論町では7日の降り始めからの総雨量が600ミリを超えていて、年間降水量の3分の1ほどの雨が降ったことになります。 (スーパートップ本店 志摩 晴文 社長) 「朝来たら冷蔵ケースが浮いてひっくり返った状態とかで、もう本当にショックでいつくらいまでかかるんだろうとか、いつから営業できるんだろうとかそういうのでいっぱいでしたね」 与論町によりますとこれまでに、床上・床下浸水が29件、道路の冠水が32カ所確認され、県道623号が土砂崩れで全面通行止めになっています。 けが人はいないということです。 気象庁は、午後2時に与論町に出していた大雨特別警報を警報に切り替えました。 10日予想される1時間雨量は奄美北部・南部で50ミリなどとなっています。 また、10日午後6時までの24時間に予想される雨の量は奄美南部で150ミリ、北部で120ミリ、十島村で100mmとなっています。 これまでの記録的な大雨で土砂災害の危険度が高い状態が続いているところがあります。奄美・南部では引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。