J1神戸首位浮上 MF山口蛍が古巣C大阪に決勝弾 「自分が移籍してもこれだけやってきたんだよというのを見せられたらいいなと思っていた」
明治安田J1第13節第1日(11日、C大阪1-4神 戸、ヨドコウ)かつては背中を押してくれた桜色が、いまでは自分を奮い立たせてくれる。MF山口蛍が決勝点。古巣相手に2年連続で強烈な一撃を見舞い、チームを首位浮上に導いた。 「どうしてもここで試合するときは感情が入る。嫌われているのは分かっていますけど、自分が移籍してもこれだけやってきたんだよというのを見せられたらいいなと思っていた。ゴールという結果がついてきたので、それでよかったかなと思います」 前半38分だ。左サイドから起点を作ると、FW大迫のスルーパスを受けたFW武藤がゴール前へラストパス。スペースに走り込んできた山口がゴール右上に突き刺した。セレッソサポーターの前で先制弾。昨年6月10日(●1-2)に続き、2年連続でアウェーでの古巣相手にゴールを奪った。 チームとしてもアウェーのC大阪戦に勝利するのは2014年8月30日(○2-1)以来10年ぶり。18年オフにC大阪から神戸に移籍した山口にとっても初勝利で「僕が神戸に来てからアウェーで一回も勝ったことがなかった。まず勝てたことはよかった」と胸をなでおろした。 3連勝で勝ち点26。得失点差で町田を上回って首位に浮上したが、吉田監督は「今は順位を気にする段階ではない。自分たちは常にチャレンジャーの気持ちでやっているので、毎試合、こういう試合をやっていきたい」と気を引き締める。リーグ連覇に向け、この勝利を糧にさらに勢いを加速させていく。(西垣戸理大)