【阪神】首位・広島3連戦のキーマンは才木投手 「いい意味で能天気。30日の“いやな負け”は関係なく自分のピッチングに集中できる」と前監督の矢野氏は指摘
現在セ・リーグ4位の阪神。7月2日からは首位・広島との3連戦です。前監督の矢野燿大さんに1日、キーマンとなる選手や現在のタイガース打線について解説していただきました。
試合復帰の近本選手はちょっと焦っていた?
―――6月30日のヤクルト戦。阪神は8回裏に5点を取られ、最大4点差からの逆転負けを喫しました。近本光司選手が復帰したこの試合、矢野さんが注目するのは、2番に入った中野拓夢選手から7番の梅野隆太郎選手まで、交流戦後、打率が上がってきているということのようですね? 「打線はちょっと上向きかなと。中野と前川は内容がいいので、機能したら僕は次の対戦も面白くなっていくんじゃないかなと思っていますね」 ―――前川選手の良いところは? 「まっすぐに振り負けないスイングの強さがある。あと、変化球にもしっかり対応していける本能っていうのを持っている」 ―――中野選手についてはいかがですか? 「1・2番が機能しないって言ってたんですけど、中野の内容がすごくよくなっています。交流戦後の打率は3割まで来ているんで、中野もいいなと。次の広島戦でやってくれるんじゃないかなと思います」 ―――2試合スタメンを外れていた近本選手が戻ってきました。30日の試合を見た限りでは、ちょっと焦っていたのでは、という印象ですか? 「そうですね。大山(悠輔選手)は2軍に行って、自分のバッティングをもう1回見つめ直した。『やっぱ俺は初球からいくのが自分のスタイルだ』って見直して戻ってきてから(調子が)上がっているんですよ。近本は、僕が見た感じでは、『休んだから俺が引っ張っていかな』とか『休んだから結果出さないと』っていうような感じに見えたんです。僕は、どんな状況でも近本がいないと優勝はないと思うんですよ。そういうところで、近本をよくなくても1番で使っていくというのが、必要じゃないかなと思いますね」 ―――近本選手は調子が悪くても試合に出続けながら調整していくタイプ、という見方ですね。選手にあわせて、使い続けるかどうかというのも変わってくるということですか? 「あとは、信頼しているよっていうことをしっかり伝えてあげるということも、近本あたりはすごく安心するんじゃないかなと思いますね」