松山英樹は7打差からの大逆転Vならず 自身の今季最終戦2位には手応え/国内男子ゴルフ
ダンロップフェニックス最終日(17日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)首位に7打差の3位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は6バーディー、1ボギーの66と追い上げたが、通算18アンダーで頂点に4打及ばなかった。それでも日本勢最高の2位フィニッシュで、ホストプロとして大会を盛り上げた。マックス・マクグリービー(29)=米国=が69で、大会レコードを1打更新する通算22アンダーで日本ツアー初優勝を果たした。 7打差からの大逆転Vを目指した最終日。松山英は31パットとグリーン上で苦しみ、スコアを5つ伸ばすのが精いっぱい。4打及ばなかった。 「なかなかスコアを伸ばせなかった」 正確なショットでバーディーチャンスを再三、演出したが前半は3バーディーで、最終組で一緒に回った首位のマクグリービーに重圧をかけられない。5打差で迎えた10番でボギー。12番は2・5メートル、14番は1・5メートルのバーディーパットを決められず。「入れていればプレッシャーをかけられたと思うけど、戦いが終わっちゃった」。4日間でボギーは初日の1つと、安定感が際立った相手に敗れた。 日本勢最高の2位。大会前から黒宮幹仁コーチと取り組んできたスイングの改善には「悪い部分の方が多かったが、いい部分もあった。上位で戦えたことはプラス。そこは良かった」と手応えをつかみ、自身の今季最終戦を終えた。 今季は米ツアーで2勝、パリ五輪で日本勢初の銅メダル獲得など底力を示した。「年明けに向けて、どうやって調整していくかを考えたい」と早くも視線を新シーズンへ向けた。(石井文敏)