18年前の女児刺傷、別事件で無期懲役判決の男を逮捕 殺人未遂容疑
兵庫県たつの市で2006年、小学4年だった女児が路上で刺された事件で、県警は7日、別の女児殺害事件で服役中の勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)を殺人未遂容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。同日午前に身柄を神戸刑務所から県警たつの署に移し、詳しく調べる方針。 【写真】たつの署に入る勝田州彦容疑者=2024年11月7日午前11時38分、兵庫県たつの市、有元愛美子撮影 事件は06年9月28日午後6時20分ごろに起きた。自転車で帰宅途中だった小学4年の女児(当時9)が刃物を持った男に腹や胸などを刺されて重傷を負った。 約18年にわたって未解決となっていたが、捜査関係者によると今年に入って勝田容疑者が任意の事情聴取で関与を認めたという。 容疑者の説明は現場の状況などと矛盾がないといい、県警は逮捕してさらに詳しく調べる必要があると判断した。 兵庫県内では翌07年10月、加古川市で小学2年の鵜瀬(うのせ)柚希(ゆずき)さん(当時7)が自宅前で刺殺された。勝田容疑者はこの未解決事件についても関与をほのめかしているといい、その信用性を含めて慎重に捜査する。 勝田容疑者は04年9月に岡山県津山市で小学3年の女児(当時9)を殺害した疑いで18年5月に逮捕された。その後、無期懲役の判決が確定していた。(宮坂奈津、小田健司)
朝日新聞社