お金が貯まらない夫婦は「休日の過ごし方」に問題がある!…FPが語る、その決定的理由
「休日は何もしていませんよ」という夫婦もいるでしょう。しかし、「休日にするか、しないか」は、家計破綻の分かれ目だと言います。では、いったい、何をすべきなのでしょうか? 答えは意外にも、永遠のテーマになりそうな、「アレ」でした。ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』より紹介します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
「夫婦仲良くショッピングセンター」がダメなわけ
家計相談をするお客様のなかには、休日になると夫婦別行動という方もいます。ある夫婦の場合は、パートナーは野球好きで自分は某アイドルの追っかけと趣味が異なり、結果的に互いに趣味でつながる友人と行動していました。 土日をどう過ごすかは個々の自由です。必ずしも、パートナーと行動をともにする必要はありません。 しかし、家計的にはどうでしょう。夫婦が別々の物事にお金を使っていたら、支出はダブルでかかります。負担が重くなるのは避けられないでしょう。 家計にやさしいのは、休日を一緒に過ごす夫婦です。ただ、行動をともにするだけでは家計負担は軽くなりません。むしろ、一緒にいることがマイナスに働く場合もあります。 典型的なのが、夫婦で近場のショッピングセンターに出かけるケースです。休日になると「今日どうする?」「用はないけど、ショッピングセンターにでも買い物に行こうか」「そうね、遠出はお金かかるし、家にいても暇だしね」といった会話から始まるのではないでしょうか。 店内を夫婦でブラブラ。買う気はなくても、商品を見ていると欲しくなって、ついレジへ。気づけばお昼でランチをとり、歩き疲れたらカフェでひと休みと、出費はかさんでいきます。結局、近場のショッピングセンターならお金はかからないと思って足を運んだつもりが、1日の支出がレジャー費より高くなってしまう。
インドア派の〝貯まる夫婦〞が休日に2人ですること
そんな貯まらない夫婦に対し、貯まる夫婦は土日の過ごし方が違います。共通の趣味を持ち、休日は一緒にその趣味にあてるのがひとつの姿です。 たとえば、共通の趣味をキャンプとしましょう。まず行き先や予算などを決めますが、2人で計画を立てれば効率的なプランができ、出費も必要最低限に抑えられます。 純粋にキャンプのみにお金を投じ、夫婦で楽しい時間を過ごせるのです。また、キャンプに限らずですが、熱中していくと次第に「次はこれを買いたい」「あれが欲しい」など趣味のものを揃えたくなります。趣味が同じ夫婦だと、買いたいものがあったとき、目標に向かって協力をするようになって、貯める力も身につきやすいでしょう。 また、外出せず家にいても、貯まる夫婦の休日はちょっと違います。家計相談で事情を聞くと、夫婦ともにキレイ好きで、週末の掃除や整理整頓を欠かさないそうです。 貯まる夫婦ほど部屋の中は片づけられ、棚や押し入れ、冷蔵庫の中などの収納もスッキリしています。ムダを省いて必要なものだけで生活する暮らしぶりです。 逆に家の中が散らかり放題だと、必要なものと不要なものの判別がつかず、ムダな買い物も繰り返すことに。ゴチャついた家にいると落ち着かないため、外に出かけて浪費することにもなりかねません。 夫婦の週末の行動は家計に直結します。改めて、休日の過ごし方を考えてみてはいかがでしょうか。