宝塚歌劇月組トップ・月城かなと、本拠地にお別れ…東京公演へ「豊かにしていただいた心を精一杯使って」
7月7日付で宝塚歌劇を退団する月組トップコンビの月城(つきしろ)かなと&海乃美月(うみの・みつき)が12日、兵庫・宝塚大劇場で「Eternal Voice 消え残る想い」「Grande TAKARAZUKA 110!」の千秋楽を迎えた。 月城は2009年4月入団の“花の第95期生”で、16年目での退団。雪組から17年2月に月組へ組替えされ、21年8月に海乃とともに月組トップ就任。大劇場5作目での卒業となる。 サヨナラショーでは代表作「グレート・ギャツビー」(22年)の「朝日の昇る前に」のソロや、本拠地トップお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」(22年)の海乃とのデュエットなど、月組トップ時代の作品のナンバーを披露した。 退団セレモニーでは、男役の正装・黒えん尾服を選んで大階段を下り、同期で星組トップの礼真琴からバラの花束を贈られると、互いに笑い合った。 少女時代は恥ずかしがり屋だったという月城は「私が心のままに大きな声で歌い、お芝居ができるのは月組の皆さんと、お客様のおかげでございます。豊かにしていただいた心を精一杯使って、東京公演の最後の瞬間まで、『清く正しく美しく、そして朗らかに』務めてまいりたい」と、あいさつした。 幕が下りた後は海乃と2人で、どん帳の前に立ち、「舞台の神様がいてくださったよう」と感謝した。 月城の2期後輩のパートナー・海乃は「壁にぶつかることもたくさんありましたが、どんな時も支えてくれる月組の皆さん、愛しい同期、尊敬するれいこさん(月城)、大好きな家族、舞台を楽しみに見に来てくださるお客様がいてくださったからこそ」とスピーチした。 東京宝塚劇場公演は6月1日~7月7日に上演される。
報知新聞社