富来の被災食料品店再オープン 「さもん」20日、自家製塩辛も並べ
能登半島地震で被災した志賀町富来の地頭町商店街にある食料品店「さもん」が20日、再オープンする。地震翌日の1月2日から営業を続けたが、建物の準半壊判定を受けて8月中旬にいったん休業し、改修工事を進めていた。割れたガラスやゆがんだサッシが元に戻り、店主の髙澤真一さん(37)は人気の自家製塩辛や菓子、酒類をそろえて再び常連客を迎える。 さもんは、1月3日に今年の営業を始める予定だったが、「困っている人のために少しでも早く」と2日に店を開けた。8月まで地元住民の生活を支え、改修のために一時閉店する際も「待っとるね」「早く開けてね」と声を掛けられたという。 自家製のこんにゃくやみそをつくる工場も、大規模半壊の判定を受けた。人気商品で常連客から再販を待ち望む声が多く、来年中の製造再開を目指して工場の再建を進める。髙澤さんは「これからも地域のため元気に店を続けていきたい」と笑顔を見せた。