大阪 たこ焼き丼を出す「やしき」はあの歌手の親類の店
店長はイラストレーターの一面も
明るい雰囲気の店内だが、壁に特徴的なイラストのポストカードが何枚も張られていた。聞けば、店長の稲岡さんは「idogaeru」の名で、イラストレーターとして活躍する一面を持っているという。「元々は漫画家志望で鳥取から出てきましたけど、いまは店長とイラストレーターで頑張ってます」と笑顔で話す。
その腕は地元でも認められ、毎年、昭和町で4月29日の「昭和の日」に行われる昭和体感イベント「どっぷり昭和町」のパンフレットのポスターを手がけた。地道に活動を続けてきた結果、これが地元の人にも伝わり、稲岡さんに依頼がくるなど、自然と地域に根ざした結果が生まれているようだ。 開放的な店でたこ焼きを焼けば、前を通る地元の大人や子どもたちが、家鋪さんに挨拶する光景も多くみられる。元々、個人で経営するたこ焼き店の前はそんな光景があったが、最近では見る機会が少なからず減っている気もする。 そうした雰囲気に、なにか「懐かしさ」をも感じる同店。家鋪さんは「おっちゃんの母校の前で、多くの人にかわいがってもらってます。これからも、この雰囲気でがんばっていきたいですね」。きょうも店では、鉄板からの「ジュワ~」という音とともに、香ばしさが漂っていることだろう。