12月23日まで 企画展「画鬼暁斎 妖怪画コレクション」/埼玉県
幕末から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎が描いた、妖怪にまつわる作品を集めた企画展が蕨市で開かれています。 人物画から風刺画まで、あらゆるジャンルの作品を描いた河鍋暁斎。 神出鬼没で、人の想像を超えた絵の才能があったことから、画の鬼、「画鬼」と呼ばれました。 会場では、暁斎やその師匠たちが描いた「妖怪画」など、35点が紹介されています。 『天狗集会之図』は、暁斎が、時の政治家・秋月種樹(あきづき・たねたつ)と共同で手がけました。 「自分を棚に上げて、他人を評価する」傲慢な人たちを、天狗たちが掛け軸を批評する姿で表現しています。 『東京開化名勝ノ内金龍山』は、平安末期の武将・源頼政が、怪物の「鵺」(ぬえ)を退治した様子を明治時代に舞台を移して、再現した一枚です。 文明開化を経て、洋服を着た頼政を見て、戦うはずだった「鵺」(ぬえ)が自ら去って行くユーモラスな姿が描かれています。 企画展「画鬼暁斎妖怪画コレクション」展は、12月23日まで蕨市南町の河鍋暁斎記念美術館で開かれています。