ブレイクダンス指導者資格「A」、徳島市の男性が県内初取得 「世界で活躍するダンサー育てたい」
徳島市南庄町5の会社員白浜恭平さん(36)が、パリ五輪で注目を集めたブレイキン(ブレイクダンス)の普及や発展に取り組むNPO法人日本ブレイクダンス青少年育成協会(石川県)の指導者資格・ブレジュケーションライセンスAを取得した。協会によると、ライセンスAの取得者は県内で初めて。「世界で活躍するダンサーを育てたい」と意気込んでいる。 【動画】徳島・城北高の荒岡カリムさんがヒップホップアジアの頂点 初の世界大会へ【2018年】 ブレイキンは、1970年代に米ニューヨークで生まれたとされるストリートダンスの一種。五輪ではパリ大会で初めて正式種目に採用され、女子で湯浅亜実(ダンサー名・AMI)が金メダル、男子で半井重幸(同・SHIGEKIX)が4位に入り、日本勢の活躍が光った。 白浜さんは阿南高専1年の時に先輩に誘われてブレイキンを始めた。県外のダンスバトルのイベントに出場し、有名ダンサーの高難度の技に刺激を受けた。高専を卒業後も練習を続け、国内外のイベントに参加。9年前からは藍住町のダンススタジオでボランティアでの指導を始めた。 資格は上位からマスター、ライセンスA、Bの3種類あり、全国でマスターは3人、Aは白浜さんを含めて52人いる。白浜さんは今年3月にライセンスBを取得。8月に岡山市で、ライセンスAを取得するための実技講習と実技検定に臨んだ。曲芸的な動きを指導する際にけがをしないように補助する方法やストレッチの仕方などを学び、振り付けの教え方やダンス技術を披露し、合格した。 目標は、徳島から世界で活躍するダンサーを一人でも多く育てること。子どもはけがをしやすいため、講習会で学んだ知識を生かした安全な指導を心がけるつもりだ。 白浜さんは「難易度が高いような技でも挑戦すればできるようになる。技が成功した際の達成感を味わってもらえるよう、競技の楽しさを伝えていきたい」と話した。