福井地震から70年、防災専門図書館で企画展
もう一つのテーマ「首都直下地震」
そして企画展のもう一つのテーマは、首都直下地震だ。福井地震や阪神・淡路大震災はもちろん、最近発生したばかりの大阪府北部の地震の被害例からも分かるように、都市部を襲う大地震は、取り返しのつかないような甚大な被害を生じさせる。 中央防災会議の専門調査会は、福井地震の教訓として、 ・地震はどこにでも発生する、と考えなければならない ・地震の予知はまだできず、地震は不意打ちに発生するが、過去の地震災害に学び、その教訓を国民が共有しておくことが重要である ・建造物の耐震改修は、地震防災の基本対策である ・木造密集市街地が存在する日本の都市では、地震火災の防御は重要な課題である── などを挙げている。防災専門図書館の司書・学芸員、堀田弥生さんは「企画展では、被害の実態から防災対策の方法まで学べるように工夫してあります。ふらっとでもいいので立ち寄って展示を見てもらうことで、防災について考え、取り組むきっかけにしてほしいと思います」と話している。 防災専門図書館の開館は平日午前9時~午後5時。