イスラエル支持派と衝突 米UCLAのパレスチナ支持派
ロサンゼルス、カリフォルニア州、5月2日 (AP) ― 米西海岸のカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校のキャンパスで4月30日夜から5月1日朝にかけて、パレスチナを支持する学生グループと対立するイスラエル支持グループが衝突、15人が負傷し、警官隊が校内に導入されるという事態に発展した。 パレスチナ支持グループはキャンパス内に「パレスチナ連帯キャンプ」を設立していたが、大学側がこのキャンプを違法と認定したことから、親イスラエル派がキャンプを撤去しようとして衝突した。 それより前の30日午後11時ごろ、両グループがにらみ合う中でビンや火のついた花火が投げ込まれ、キャンプを撤去しようとするグループが親パレスチナ派と衝突した。 日付が変わって5月1日になると、キャンプを撤去しようとする親イスラエル派が、フェンスやバリケードを取り壊し始めた。 この騒ぎで1人が負傷し、救急車で運ばれた。 警察は1日未明、大学側の要請で、治安回復のため学内に導入されたが、逮捕者がでた様子はなかった。 イスラム教団体と親パレスチナ派の学生らは1日、記者会見を開き、UCLA職員と警察を非難した。親パレスチナ派のキャンプにいた学生らが言葉による嫌がらせを受け、唐辛子スプレーを浴びせられ、殴られたのに、大学と警察は介入しなかったと指摘。 学生らは、「15人が負傷し、1人が入院した」という大学側の説明に異議を唱え、病院に搬送された人数はもっと多かったと反発した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)